二人の青年が、南米からアメリカに命からがら亡命した。一人は、元いた国で、詐欺事件を起こし、50万ドル(約6千万円)持っていた。もう一人は、無一文だったが、元いた国でトップクラスの脳医学者だった。
5年後。50万ドル持って逃げた方の青年。アメリカでは詐欺に引っかかる人は少ないのか、新たな詐欺はできず、お金を使い果たし、ホームレスになっていた。
かたや、脳外科医の方は、どこの国でも重用される。
で、裕福な生活を送っていた。
考えてみれば当たり前のことなのだが、現金そのものよりも、「現金を生み出すスキル」こそが大切であることがわかる。
人生で最も大切なのは、人間みなに平等に与えられた「時間」。その時間を「現金を生み出すスキル」に変えていくことこそが、ピケティの「r」を増やしてくことに他ならない。